木造住宅って地震にも大丈夫なんですか?
1995年1月17日の朝に発生した阪神・淡路大震災は、震度7の激震により20万棟もの家屋を 全・半壊させました。調査を終えて改めて確認できたのは、耐震のための現在の規準を きちんと守って建てていれば、どんな工法であれ倒れる家はなかったということ。
伝統工 法の流れを汲む木造軸組の家が壊れやすく、ツーバイフォーやプレハブは強いといった印 象を与えるような情報が新聞などに出たことがありましたが、どの工法でもきちんと建て ていれば耐震性に違いはなく、基準を満たしていなかったり、いい加減な設計、施工をし ていた物が倒れたということです。
また地震に強い間取りを設計することにより倒壊などのリスクを軽減する事が出来ます。
地震に強い間取りとは
- 充分に壁の量があること 開口部が多い住宅は、柱だけで地震に耐えることとなります。壁の多い間取りは、壁そ のものの耐力の他、壁の中に筋かいを設けやすいので耐震性が増します。
- 壁の配置が偏っていないこと 同じ壁の量が設けてあっても、一方に偏って設けてあると、建築物が振動で捩れを生じ てしまいます。 どちらの方向に対しても壁は釣りあいよく設けなければなりません。特に南側は、日当 りよくするため大きな開口部をとり、壁は北側にまとめて設けるという例が多いのです が、このような偏りはよくありません。
- 間取りは、できるだけ四角形に近いシンプルな形とした方が良い 余り複雑な凸凹のあるものは、地震時の揺れが不均等となるので、被害が大きくなる 恐れがあります。 また、2階建ての場合には、2階の四隅の柱を通し柱にする他、主要な柱の下には1階 の柱の直上に置くような配慮が必要です。また、高さの割に幅の狭いものは揺れやすい ので、避けるようにしましょう。